手話通訳養成講座、基礎クラスの試験を受ける。
そういった関係もあり、昨年度の基礎クラスは、中級への行き場をなくした人も応募した。基礎と応用クラスには選考試験があり、半分近くの人が基礎クラスの選考に通らなく、涙をのんだ。
急に厳しい世界になったのかも。それ以前に、品川区の求める技術レベルは高いとも思っていた。
ちなみに昨年度は、無事に基礎クラスにいったのだが、不真面目受講生だったため、今年度は応用クラスのテストで涙をのむ羽目に。
大学時代から手話を学んでいたとはいえ、8年くらいのブランクがあり、手話歴の割には上手ではない。
何事も、継続が大事だと思う。
長くやっていると、たまにはいいこともある。たとえば、みんなの手話が始まった頃の、古い手話を知っていること。「西」とか「東」とか「名前」とか、関東と関西で表現が違っていた頃の話だ。
あとは、墨田区の講習会では旅行好きの伊藤政雄先生に、京都(同志社大学)では辞典を編纂された伊東雋祐(しゅんすけ)先生にお教えいただいたのが忘れられない。
伊東雋祐先生は、ちょうど同志社で教えるのが最後の年で、辞書づくりの総仕上げをしている時期。その後鬼籍に入られてしまった。もう、知識豊富で飾るところがない、とても優しい伊東先生にお教えいただけないのは残念なこと。
素晴らしい先生に巡りあいながら、ずぼらなままのボク。そればかりは、すまないと思う。
でも、細々とは手話を続けている。
それで、テストの話に戻る。
応用クラスの問題に歯が立たなかった。高校入試レベルの国語のテスト、読み取り、聞き取り表現とやったわけだが、聞き取りが練習不足で手が止まった!
不合格は当然だが、それでも落ちればへこむもので。
それで、きょうの基礎クラス。昼クラスにくら替えしたので、知らない人ばかりかと思ったら、東京駅にお勤めの太極拳の先生と(今度教えてくださいね!)会い、一安心。
基礎クラスは、会話形式のテストだ。よくあるパターンで、手話を始めたきっかけや今後手話でどうしたいのかなどを聞かれる。応用クラスみたいに、発展途上国の貧困問題について、表現するわけではない。
試験官も、とても素敵な絵手紙を描かれるろうの先生で、1年間講座でお世話になったので、きちんと表現が読める。(通常、習った講師、補助講師が試験官を担当することはありません)
おぼつなかい手話表現ながら、和やかムードで会話が進む。
それで、緊張感を失ったか?
最後の質問、読み取りができなかった。もう一度とお願いしたのにも関わらず、それまで誤読した。
もう、テストは夜クラスも終わったはず。
試験内容を書いても大丈夫な時間だ。
家から心身障害者福祉会館までの道順をこたえたけど、そんな質問はされてないなあ。
旅行という手話を鉄道と読んでしまって、ちぐはぐな会話が完成。
まずいゾ~。
さて、どうなることやら。