生井俊の目線。

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「日経4946File」(ヨクヨムファイル)休刊。

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2009年6月号で、
「日経4946File」(ヨクヨムファイル)が休刊した。

光栄にも、休刊までの約3年間、
ヨクヨムファイルの表紙コラムの連載と、
中ページの編集という形で携わることができた。

「日経がよくわかる月刊誌」がキャッチコピーで、
日経新聞の堅さとは違い、柔らかな内容が好評で、
作り手としても、とても愛着のある媒体だった。

この冊子は、
日本経済新聞の購読者ならおなじみだろうか。
毎月全国の事業所や家庭へ、160万部が配布されていた。

160万部発行されている媒体というのはそうあるものではないし、
その中で表紙コラムのコーディネートから執筆までをボクに任せてくれた、
日本経済新聞社や日経BP企画の担当者には感謝してもしきれない。

最初は、気楽な気持ちで引き受けた。
理由は簡単。
ラクで、たのしそうだから。

表紙取材のネタだしから、取材先へのアポイント、
カメラマンやモデルを手配するなど、こまごまとした作業もあるが、
取材に出かけ、コラムスペースの数百文字を埋めれば、
仕事の約半分が終わったようなものだから。

ところが、
最初は、書いても、書いても、
だめ出しの嵐。

いつの間にか、
160万部という発行部数もプレッシャーになった。

新聞社発行の媒体ゆえ、
特に間違いがゆるされない。
ひと月の半分は、緊張した日々が続いた。

表紙連載を含め、
途中からのバトンタッチはハンデだった。
諸先輩方にかなり迷惑をかけながらのスタート。

前任者のやり方を踏襲しつつ、自分らしさを出す。
できるだけ、次の方が作業をしやすいようにと意識することだけを心がけた。

担当してから4号目で、
いい出来映えの表紙を飾ることができた。

これは、10年来お付き合いのあるカメラマンと、
取材同行してくださった編集担当の力が大きい。

とても優秀な編集委員やデザイナー、校正、カメラマンなど、
内外のスタッフに恵まれ、その協力と支えがあって、
すばらしい内容に仕上がっていった。

きちんとチームワークがとれるようになったと感じたのは、
それから1年以上の時間を要することになる。

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とにかく、媒体に勢いがあり、
あらゆる取材に挑戦させていただいた。

なかでも印象深い取材のが、
大阪で取材させていただいた水陸両用タクシー。

少しでもいい写真を撮るために、
川に出たり、入ったりの繰り返し。

川では、船と同じように運転するから、
なかなか器用に方向転換できない。
その中で、できる限界を運転手に求めていく。

クオリティにこだわる編集担当の指示にどうにか応えようと、
運転手もカメラマンもがんばってくださった作品。

大変苦労した撮影なのだが、
ボクは水陸両用車に乗れたことが嬉しくて。
今となっては良い思い出だ。

最高のチームワークを発揮できるようになった中での休刊。
残念だけど、また、同じチームで仕事をしたいな。

「4946File」に携わった3年間は、
人のことをいっぱい考えた時間でもあり、
自分の成長過程が一緒に詰め込まれてもいる。

ありがたい時間に感謝!

さて、次はどんな仕事が舞い込んでくるか。
新しい出会いに、ドキドキ、ワクワク、している。
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by ikushun | 2009-06-14 02:38 | 仕事 | Comments(0)

著書『高校生でもプロ意識が生まれる ディズニーランド 3つの教育コンセプト』『本当にあった ホテルの素敵なサービス物語』ほか。連絡先:ikuishun@gmail.com


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