生井俊の目線。

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仙台・国分町のバー「BACCHUS(バッカス)」再訪


ひさびさに、仙台を再訪した。
友人の結婚式以来だから、もう4年くらいご無沙汰していたのかもしれない。

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そこで、おじゃましたのが、国分町にあるオーセンティックなバー、BACCHUS(バッカス)。

雑居ビルの奥にあり、「こんなところ、誰が入るんだ」というシチュエーションだったのだが、ビルが改装され、入りやすくなったのはうれしい誤算。ちなみに、国分町通りではなく、稲荷小路となる。

0:00少し前、店のドアを開ける。先客が3組。4名、3名、1名という構成で、2人では入れない。そこで、顔だけ出して外に出たのだが、マスターの鎌田さんがすぐに追いかけてきた。

「イクイさん、今、満席なんですよ。
 せっかく来てもらったのに、すみません」

確かに、鎌田さんはボクの名前を呼んだ。仙台に勤務していたが、かすった程度だったし、それから1年に1回行くかどうか。そして、最後に訪問してから4年は経っている。名前を覚えていたこと、感謝、感謝、感謝だ。

きれいにグラスが並べられた店内。
カウンターと、椅子が新しいものに変わっている。3年前に変えたのだそうだ。

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いつものようにジンバックを注文する。鎌田さん仕様のやさしいジンバックができあがる。ウィルキンソンの辛口のジンジャーエールを使っても、どうしてこう繊細なものが作れるのだろうと感心する。

「写真を撮っていいですか」というと、大丈夫だというので、数枚だけ、ぱちりと。

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ボクが、ややくたびれた感じになったのと同じく、鎌田さんも年相応になっていた。
優しさはかわりがない。今日は、めずらしく、少し饒舌だ。ボクも、ついつい呑みすぎる。

ミックスナッツの話を聞いているうちに、時計の針はとっくに閉店時間を過ぎていた。
帰る場所があったことが嬉しい。いつでも、仙台の「ホーム」でありたい店だ。



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以前、メールマガジンやホームページに記載していた内容をこちらにも。

2000.08.01
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   そうだ バー 行こう。 第5回 「バッカス」
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大学4年の時、初めてバーに連れて行かれた。最初行ったお店はその時気づかなかったけど、なんちゃってバーっぽい作りで、目の前にはあぶくがブクブクしているチューブなんかがあった。いつもより強めの酒で、遠ざかる意識の中、すごく快感に思えてきました。ああ、なんか、今まで飲んでた酒ってなんだったんだろう、こんなに素敵な場所が世の中にあったのか。

もう、最初から緊張しまくっていましたが、かなり重症。どっぷりバー道なるものにはまってしまいました。大学4年にして、月10万近くをバーに捧げるようになってしまったのです。そこまで来ると、かなりパー。こんなにギャグも冷え切ってしまいました。

大学を卒業後、みんなから「サラリーマンは向かない」と言われながらメーカーへ就職。仙台に配属され、今ならちやほやされる、当時はちょっと早すぎたソリューション営業として社会人を歩み出す。仙台の街を知らなかったこともあるが、お金を貯めて会社を辞めることに一生懸命で、バーに見向きもせず暮らしていた。

でも、またバー道にはまってしまった。先日紹介した「ねも」で仙台の老舗「門」を薦められ、門の門を押してしまったのだ。失敗。

いや、失敗ではないです。パーの血が騒いだだけです。が然元気になり、仙台のバー行脚を始める。もう、ここまで来るとかなり重症。連日連夜とは言いませんが、「一人でもバーに行ってしまう病」にかかり、散財の道を歩み始めます。すると、面白いことに、月に働いて得ている金額以上に飲んでしまうんですね。怖い、コワイ。

とにかく、仙台でホームにしていたのが「バッカス」。門で10年修行した鎌田潤さんが一人でされています。ここのいいところは、最近の流行りといいましょうか、ベースがあまり強く出てこない(飲みやすい)ことと、値段も良心的なところ。鎌田さんのダメ男っぽいんだけど、優しくて、でも泥酔者には毅然とした態度をとるホスピタリティに惚れてしまったのかも知れません。

いつもジンバックを頼む。すごく柔らかい感じがして、すっと入る。隣でモスコミュールを飲む同期も骨を抜かれている。もう、この瞬間にボクはおちてる。正当な評価ができない。次にシンガポールスリングを頼んで、好みとちょっと違うかなー、と思うとちょっと体制がもちなおった音がする。ラッフルズスタイルではなく、あくまでもドライに。「ねも」で、チェリーブランデーの代わりにねもリキュールを落とされた味に慣れてしまっているので、物足りなさを感じてしまう。でも、さっぱりとしてうまい。

ちょっとした突き出しもいい。バッカスはつまみ程度のフードしかないが、豆腐の水気を飛ばしトマトと和えたサラダや、クラッカーとタラモが出てきたりする。シンプルなんだけど、おかわりしたくなる魅力がある。

そうでした、食べ物、飲み物ばかりの話で、お店の雰囲気を忘れてました。店内は暗めで、モルトも若干並んでいます。グラスにはこだわりがあるようで、きれいに整列しています。カウンターのみ、10席程度の店で、3組お客がいるともう鎌田さんもいっぱいいっぱいですし、お店もぎゅうぎゅうです。

気持ちよく酔って、会計すると、チャージもカクテルも1杯1200円程度のようです。3杯飲んで4000円でお釣りがくることもあるので、一概にはいえませんが。なんか、ひさびさの仙台、もう一軒いくかー、と気も大きくなって、アールカンシェルで散財。ああ、どうしてバッカスでやめとけないのだろう。やれやれ。


BACCHUS(バッカス)
19:00から2:00まで 土日祝休
022-261-6795
(マスターは鎌田さん。予約の際に生井のブログを見たとおっしゃってください)
仙台市青葉区一番町4-4-8 第5協立ビル1F奥
※国分町通りではなく、稲荷小路なのでホテルユニバースやリッチフィールドから電話でお店の場所を聞いた方がいいかと思います。

2002.09.01 追記

ホームページを見て、バッカスに行ってくださった方がいらっしゃるとのこと。どうもありがとうございます。いかがでしたでしょうか。仙台が誇る店のひとつだと思います。また、媒体の取材を鎌田さんはお断りしているのですが、このサイトに限り情報を出しても構わないと、お墨付きを頂きました。のちのち、店内の写真なども紹介したいと考えています。
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by ikushun | 2007-04-06 21:26 | 感動 | Comments(0)

著書『高校生でもプロ意識が生まれる ディズニーランド 3つの教育コンセプト』『本当にあった ホテルの素敵なサービス物語』ほか。連絡先:ikuishun@gmail.com


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