生井俊の目線。

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カテゴリ:仕事( 93 )

みなさん、こんにちは!
作家の生井俊です。

6月3日(土)午後、オープンセミナーin大阪のご案内です。
【終了しました】

テーマは、
『ディズニーに学ぶ! 感性の磨き方』です。

世の中には、
好きなことをして幸せに過ごし、
人から愛され、輝いて見える人がいます。

一方で、
仕事はまじめにやってきたし、まわりにも気を配ってきた
でも、人生に何かが足りないとか、
面白みを感じられない人もいます。

その差とは、一体何でしょうか?
答えは、とてもシンプルです。

「ありのままの自分を認め、
 今この瞬間を楽しんでいるかどうか?」

ここに、物事を好転させるヒントがあります。

すでに「好きなことをして、幸せな人生だ」という人も、
「一生懸命やってきたのに!」と、もがいている人も、
一度立ち止まって、
「自分のあり方」を見つめてみませんか?

今回は、「感性の磨き方」をテーマに、
感度が高まるアンテナの立て方、
クリアな情報をキャッチするためのチューニング、
「こうありたい」という自分に近づくための意識の向け方など、
ディズニーで学んだ「今を楽しむ秘訣」と共にお伝えします。

土曜日午後のひととき、
ぜひご一緒に、楽しい学びの時間を共有しませんか?
ご参加、お待ちしています!

【本講座で得られるもの】
・物事に対する視点やとらえ方を見直す機会
・幸運をつかんだり、流れに乗るための感覚を磨くコツ
・こころに沿った行動や、その習慣化につながるヒント

『ディズニーに学ぶ! 感性の磨き方』
日時:2017年6月3日(土)
   受付 13:30/講義 14:00~16:00
会場:大阪・南津守
アクセス:四つ橋線「北加賀屋」駅より徒歩15分
 ※お車の方は、駐車スペースをご用意します。【事前届出制】
会費:5000円(税込、当日払い)

【講師プロフィール】
生井 俊(いくい・しゅん)
作家・元高校教諭

1975年生まれ、東京都江東区出身。高校時代、東京ディズニーランドの準社員として活躍。結果、働く楽しさに目覚め、そのまま高校中退。同志社大留学、早大を経て、CSナンバーワン企業のリコー入社。その後、都立高校教諭としてゆとり、さとり世代の教育に携わる。

物書きとしては、小学生の時にライターデビュー。テレビ、新聞、雑誌、ウェブ等、媒体問わず活動し、有名企業のサイト執筆や経営理念のとりまとめも行う。ディズニーから学んだ「あり方」を伝える講演や企業研修も多い。主著のディズニーシリーズは4万部のロングセラー。

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by ikushun | 2017-05-20 03:19 | 仕事 | Comments(0)
いよいよ、今週末に迫りました!
2017年5月13日(土)夜、名古屋・オープンセミナーのご案内。

紳士服のAOKIで、No.1セールス(それも6年間!)として活躍された、
オフィスよしだ代表の吉田美紀さんとのコラボセミナー。

元ディズニーと元AOKIの人気講師がタッグを組み、
「あり方」「やり方」を極める時間をご用意します。

5月13日(土)夜は、哲学と情熱がテーマ。

吉田美紀さんからは、AOKIに学び、伝授してきた「ありがとう」と「売上」の両方が獲れる販売手法を、
生井俊からはディズニーの理念をヒントに、自己承認を深め、自ら行動できる「こころのあり方」をお伝えします。

会場は、名古屋の新栄です。

いつもは、看護師向け、小売業向けと、それぞれ専門分野は異なります。
だからこそ、チャレンジングです!

個々の強みを活かし、業種業態は超え、しっかり「ありがとうが獲れる技術」と「自分自身をがんばっているとねぎらえる、あり方」を体感し、お持ち帰りいただける時間にします。

オープンセミナーがなかなかなかったので、読者のみなさまと直接お目にかかれるありがたい機会です。
ぜひ、名古屋まで足をお運びください!
5月13日(土)、お目にかかれること、楽しみにしています!
【満席、盛況のうちに終了しました。御礼申し上げます】

いくいへのお尋ね、執筆・講演・相談などは、下記リンクをご参照ください。
http://ikui.exblog.jp/17111085/

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by ikushun | 2017-04-27 00:16 | 仕事 | Comments(0)
こんにちは、生井俊(イクイシュン)です。
このページをご覧くださり、ありがとうございます。

講演・研修含め、ご要望や課題をうかがい、提案・実施しています。
まずは、下記連絡先へメールでご相談ください。

執筆依頼は、新聞、雑誌、Webなど媒体を問いません。
2016年に、ライターデビュー30周年を迎え、執筆媒体は100誌(紙、サイト、冊)を超えます。
企業理念の策定やインタビュー取材に定評があります。

取材依頼について。
テレビ・雑誌・新聞だけでなく、学生の自由研究や卒論含め、時間が許す限りお受けしています。
ディズニーの教育・ホスピタリティ、ホテルのサービス、クレーム処理についての依頼が多いです。

■連絡先
生井 俊
(本人が目を通しています)
ikuishun@gmail.com
※メール(返信)は基本的に、2日程度のお時間をいただいています。
※携帯番号 080-6606-0191(本人直通。発信者の番号通知が必須です)
 マスメディアや、講演講師の代役など、急を要する出演打診は携帯電話へおかけください。


◎講演・研修について~あいさつにかえて~

このところ、「人として」を中心に据えた講演や研修依頼が増えています。
その理由の1つに、「人の大切さ」を再認識する時代に入ったことが挙げられます。

流れで物事を考えると、人より「効率」優先という不自然さの反動で、自然を求めるようになったのは、当然のことと思います。

震災以降、被災地・NTTドコモ福島支店からのご依頼を皮切りに、古巣・リコージャパンから「元気の素プロジェクト」のキックオフ研修をご依頼いただくなど、この6年間で200回を超える講演・研修の機会をちょうだいしました。また、日総研では「人が輝く職場環境づくり」をテーマした研修が継続となり、全国各地で活躍される看護師のみなさまとお会いできたこと、感謝申し上げます。

さて、なぜ「ディズニーの人」ではなく、生井俊をご指名いただけるのか。
理由は、主に3つあります。

1つ目は、ディズニーランドで学んだ、効率中心ではなく「人として」という価値基準・物差しを、お示ししていること。

2つ目は、「感性を大切に生きる意味」を伝えてきたこと。

3つ目は、話がシンプルで楽しく、体感型(参加型)だということ。

これまでは、考えること、ルールや仕組みが優先されてきました。

高学歴社会、知識重視の世の中が進むにつれ、地に足のついた考え方が失われ、「こころ・想い」と、「思考による行動」とが合致しないことが増えています。

人は「やりやすいように」とルールを作ったのに、ルールの強化・神格化がなされたことで、ルール順守に「苦しめられるように」なった。そこを解消したいと活動しています。

ただ知識を得るだけでなく、経験・体験としてお持ち帰りいただく。

これが、気づきにもつながりますし、この先を生きるヒントになると感じています。

<お話することは、人についてです。>

いただくテーマは、
職場環境づくりから教育、接遇(おもてなし)、医療安全などさまざまです。

テーマが異なっても共通してお話することは、
誰もが知っている、ささやかなことです。

それは、
「そのままでいい」
ということ。

そして、
「すべての基本は人にある」
という原点に立ち返ること。

つまり、どんな状態であっても自己承認すること。
「自分を受け入れること」の大切さ。

それがしっかり整ってから、「他者を受け入れること」ができるのだろうと考えています。

心から話を聴ける人であってほしい。
相手の気持ちを受けとめられる人であってほしい。

そんな願いをこめて、他者にも自分にも、
「承認できることが大事」だとお伝えしています。

「そのままでいい」と自分をねぎらうこと、
どんなことでも「人として」考えていくこと、
その根源にある言葉の強さを共に感じてまいります。

情報提供型ではありません。

「異なる価値観」を学び、
知識や気づきから行動へ。

そこから「智慧」をつかみ、
人とのつながりを考えたり、
より深めていただく時間です。

心技体でいうなら
「心」の比重が高い内容です。

いつでも、お気軽に、お声がけください。
お目にかかれる日を、楽しみにしています。
(2017/7/17)


<ご依頼いただいたテーマから>
・ディズニーのおもてなし・ホスピタリティ・感性の磨き方
・ディズニーから学ぶ人を輝かす教育・職場づくり
・ディズニーの震災対応から学ぶ 自ら考え行動するスタッフの育成
・ディズニーから考える働くとは
・コミュニケーションは聞き方で変わる
・元高校教師から見た「ゆとり世代」「さとり世代」について
・父親の育児参加(イクメン)、思春期とどう向き合うか

<対象者>
・看護部長会・施設長研修
・主任研修
・新入職員研修
・全社員研修
・看護師のためのレクレーション
・40代管理職の活性化
・新人と教育担当者(プリセプターとプリセプティー)との橋渡し
・中学生・高校生・大学生・専門学校生
・生涯学習
・お得意様への講演

<目的>
・医療安全研修
・接遇研修・CS研修
・クリニカルラダー研修
・進路ガイダンス
・修学旅行の学びとして
・イノベーション研修
・地域連携
・公開講座
・安全大会
・元気な職場づくり、モチベーションアップ
・多様な価値観の受け入れ(ダイバーシティ)
・ワークライフバランス
・キックオフミーティング

<内容例>
なぜ、ディズニーのキャストは笑顔で生き生き働けるのか?
ホスピタリティあふれる対応の源泉はどこにあるのか?

東日本大震災で賞賛された対応力や統率力からおわかりいただけるように、
ディズニーを支えるキャストは「自ら考え、行動できる集団」です。

その本質は、「マニュアル」にあるわけではありません。

「すべての基本は人にある」という言葉に代表されるように、
原点回帰がカギになります。

自己理解、他者理解の大切さ、
智慧をつかむこと、そして、心から聞くということを体感します。
※講演でも研修でも、受講者参加型で展開していきます。


講演依頼の傾向。
ディズニーの教育や人が生き生きと輝く職場環境づくりなど、自己承認や人財育成(引き出す、考える教育)が中心です。

ここ5年の傾向として、医療・看護現場からの依頼が8割強、ほかは自治体、学校、上場企業などです。

年齢層は、中学生から生涯学習教室の90代まで幅広く、普遍性が高く共感力が高い内容のため、女性の多い職場からの依頼が多いのが大きな特徴です。



◎新メニューのご案内

受験生、就活生向けの完全プライベート講座
「人生観が変わる面接」
「人生を乗せて語る小論文」を、

経営者や女性向けに、
頭の中を整理し、気づきが得られる
「黄金のランチミーティング」を、

テーマパークについて
学びと遊び(実地研修)を融合した
「ワクワク型ベンチマーク」を、

個々の課題と向き合う
「感情優先型プライベートセッション」を、
提供しています。

すべて要望を聞いた上での、個別対応です。
まずは、下記連絡先へメールでご相談ください。


■連絡先
生井 俊
(本人が目を通しています)
ikuishun@gmail.com
※メールは基本的に、2日程度のお時間をいただいています。
※携帯番号 080-6606-0191(本人直通。発信者の番号通知が必須です)



【法人契約をご希望の方へ】

法人同士での契約をご希望の場合、講師派遣のルネッサンス・アイズに登録しております。
スケジュールや講師料など、ルネッサンス・アイズにご相談ください。

◎「ルネッサンス・アイズ」 担当:副社長の加藤さん、新長(あらなが)さん
http://www.renaissance-eyes.com/request/2008/03/post_215.html
TEL 03-3505-5286
FAX 03-3505-5287

※講演・研修など、生井俊(個人事業主)との直接契約が可能な場合、
すでに講演や研修でお会いしている方、医師会や看護協会、自治体、学校など公共性の高い団体で、
講師料が決められている場合は、「生井俊」へ直接お問い合わせください

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by ikushun | 2017-01-07 01:07 | 仕事
久しぶりに、日総研の1日セミナーを担当します。

2015年7月11日(土)網走 10:00~16:00
2015年7月12日(日)札幌 10:00~16:00
http://www.nissoken.com/s/14126/index.html

人気のこのセミナー、網走はほぼ満席。
札幌に残席があるそうなので、ご案内。

今回は、看護・介護現場などでの課題を共有していただき、その課題の解決策をグループで探し出します。
いわば「深く考える」研修です。

なにがいいかというと、洞察力が深まること。
そして、体感を伴うので、行動変容が起こる可能性が高まること。
この場でしか味わえない「感覚」をお持ち帰りいただきます。

涼しく、ごはんの美味しい北の大地でお待ちしています!

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by ikushun | 2015-06-18 01:27 | 仕事 | Comments(0)
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晩秋というか、初冬というか。信州・松本へ。
松本の朝が早く、前泊で移動した。

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春先、松本での講演を聞いてくださった方が、若手看護師にも話を聞かせたいと、推薦してくださった。こうやってつながっていくことが、一番うれしい。

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この日は、研修のあと、スポーツレクもあるという、ユニークな一日。看護師たちは、つかの間の休息(といっても研修)を楽しんだだろうか。

民医連は、福岡県でも呼んでくださり、ここでも新入職員の研修を担当している。

明るく元気な彼女らのエネルギー。このまっすぐさを大切にして、魅力ある職場であってほしいと願う。
その輝きが、次の世代につながっていく。

また、お声がけくださいね!
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by ikushun | 2015-01-20 22:56 | 仕事 | Comments(0)
「清く 明るく 正しく 強く」

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秋晴れの一日、素晴らしい校訓のある掛川東高校を訪問。
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真新しい校舎と、全国的にも珍しい女性校長の土井先生たちが、出迎えてくれた。

生徒600人に、「真剣勝負をしよう」と呼びかけ、全力で魂を込めた言葉を投げ込む。

彼らも、一生懸命食らいついてくれた。どこか困った時に、花開く言葉であったらうれしい。

終了後、3年生ふたりからメールが届いた。感動して、すぐ行動に移せるのはさすがだと思う。
おとなになると、そうはいかない。なぜなら、素直になれないから。

また、思う。
メールも、1度は送れる。
2度、3度となると、なかなかできないこと。

だから、いつでも、何度でも、メール待ってますと、伝えることにしている。

講演したら終わりではなく、そこから始まる。そこを伝えたいのだと思う。

高校生たちの、さらなる輝きを祈って。
また、人生の途中で、お会いしましょう!
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by ikushun | 2015-01-20 22:43 | 仕事 | Comments(0)
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昨年に引き続き、大阪府看護連盟から招かれ、府南支部の講演会へ。

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会場のPL病院は、広大な敷地の中にあり、環境もスタッフも素晴らしい。そこへ、大阪府内の病院から多くの看護師が駆けつけてくれた。

さすが大阪、ノリがよく、ついつい脱線が多くなる。それでも楽しんでくれるから、ディズニーの話をしにいったのか、よくわからなくなる。
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運営メンバーにも恵まれ、ありがたい時間をいただく。PL病院の看護部長・津田さんがずっとコンタクトを撮り続けてくれたのも、心強かった。

一番ねぎらわれてもいい人が、ねぎらい上手だったりするんだな。

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by ikushun | 2015-01-19 22:22 | 仕事 | Comments(0)
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すっかり年も新しくなったが、昨年の講演から。

文房具メーカーのプラスが、赤坂に「+PLUS」というショールームを開いている。

そこで開催している赤坂コミュニティカレッジからのご縁で、ガラージストアのグランドオープン記念講演にお招きいただく。

いつもの病院、看護現場の研修と違い、企業となるとアウェー感たっぷり。でも、そんな場でも空気をつくるのは、話し手の役割。そうやって、場のチカラを信じ切る。

終われば、みんなにこやかに帰って行く。伝える側も、学び多く、磨かれる時間。
アウェーは、自分のこころがつくっている。そして、ホームは、いつでもつくれる。

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by ikushun | 2015-01-19 22:10 | 仕事 | Comments(0)
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松の内も過ぎてしまい、今さらのあいさつではありますが、すっかり明けましておめでとうございます。

本年も、看護現場を中心とした講演活動、書籍の執筆、そして教育現場の人材育成を通して、人と人とをつなぐこと、あたたかな場づくりをしてまいります。

年始のごあいさつが出遅れたのは、年末にまさかのインフルエンザA型にかかり、高熱と頭痛と吐き気を久しぶりに、しっかりと味わったためでした。

高知滞在中だったため、高知いちょう医院の高橋亜佐子院長先生には大変お世話になりました。また、点滴などの処置をしてくださった看護師のみなさんにも御礼申し上げます。

ふらふらになりながら病院にいきますと、いろんなことに気づかされます。

熱があったり、頭痛がひどいときには、病院というのは愛でできているのだなと思ったりします。

一方で、元気すぎるスタッフの声が頭に響いたりして、明るさは良い面と悪い面とがあるのだと気づく。

それでは、本年もよろしくお願いいたします。

 生井 俊 拝
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by ikushun | 2015-01-15 00:38 | 仕事 | Comments(0)
東日本大震災以降、注目されているBCP(事業継続計画)。

ディズニーリゾートに代表される理念共感型の感動経営手法や、その落とし込みについてお話する機会が多い。「きれいごと」と思われがちだった理念共感型の会社が増え、成功事例が浸透していく中で、これまでのマネジメント手法で行き詰まりを感じている企業、病院、自治体が、ようやく本腰を入れて学ぼうとしている。その流れはいいことだが、学び方も変える必要があることに、なかなか気づけない経営者も多い。そこを、講演では強調してお伝えする。知識ではなく、智慧をつかんでほしいと。

ディズニーの教育はシンプル。知識ではなく、智慧をつかませる。キャスト(従業員)の感覚としては、智慧というより、体感といったほうがいいかも知れない。その成果は、3.11の震災対応に、如実に表れた。ディズニーの震災対応から医療安全を考えたいとか、形式上ではなく活用できるBCPをつくりたい、自らが判断し行動できるスタッフを育てたいという講演・研修依頼が、今なお増えていることから、3年前に寄稿した記事だが、ご紹介したい。参考になれば、なにより。

ディズニーの安全神話と震災後の対応

作家 生井  俊 

 

2011年3月11日、東日本を襲った大地震。その時、東京ディズニーリゾート(TDR)は約7万人のお客様(ゲスト)でごった返していた。にもかかわらず、ディズニーランド、ディズニーシーともに、死者・けが人ともにゼロ。本社から細かな指示がない中で、従業員(キャスト)は、ゲストの安全を守るためにいかに判断し、どう冷静に誘導したのか。

 

自らが判断し、行動できる人財を育てるディズニー教育のエッセンスを、大地震の対応を振り返る。

 


アルバイトが冷静に指示

 

午後2時46分頃、マグニチュード9・0の巨大地震が発生。TDRのある浦安市では、震度5強の揺れを観測した。東京ディズニーシー(TDS)では、水上で行われるショー「レジェンド・オブ・ミシカ」が上演中で、その様子が動画サイト「ユーチューブ」にアップロードされている。

 

ある動画には、激しい揺れと共に、スピーカーが取り付けられた柱が倒れていくのが映っている。また、別の動画からは、キャストが頭を抱えて座るよう指示し、ゲストがそれに従っている様子がうかがえる。

 

確かに、音響設備やアトラクションの一部に損壊があった。しかし、ゲストもキャストも取り乱すことなく、冷静に対応していた背景には、ディズニーの安全神話が貢献している。例を挙げると、巨大地震がきても、建物は倒壊しないよう地盤改良含め行われているし、アトラクションの乗り物が脱線したり、シャンデリアが落ちたりしないよう設計されている。もちろん、完璧などあるわけないが、完璧を目指す企業であることは、そこで働くキャストが一番よく知っている。

 

今回、TDRが想定していた災害対応と大きく異なる部分もあった。夕方から雨が降り始めたことと、駐車場や園外の道路が液状化現象により、通行が困難になったことだ。このように、時々刻々と状況が変化する中、キャストは安全第一に行動・指示し、また、臨機応変に判断を下す場面も多くあった。想定外だった夕方以降の対応については、後半で取り上げる。

 

それら大事な判断を担ったキャスト、実は約9割が大学生を中心としたアルバイトだ。時給1000円程度で働く彼らは、自分も被災しながら、どうしてゲスト対応に注力できたのだろうか。

 

 

安全第一と避難訓練

 

キャストが冷静だった理由の1つに、園内(オンステージ)では、ディズニーキャストとして「役割を演じる」という使命がある。

 

また、安全に行動できた理由として、ディズニーが大切にする安全第一の考えと、TDRで年間180回近く行われる避難訓練が挙げられる。

 

避難訓練は、開園(オープン)前や終園(クローズ)後を中心に、セクションやエリア、時には全体にわたる大規模なものが行われる。平日勤務で、オープンやクローズに関わるキャストなら、年に2、3回、避難訓練に参加する機会がある。そこで、屋内待避の指示など、「3つのステージ」(状況)に応じた行動制限を、身体にたたき込んでいく。

 

それにより、今回のように本社や社員から指示のない状況でも、キャストはすぐに「手で頭を抱えて、しゃがみ込むこと」を指示・徹底できた。

 

ディズニーには「SCSE」という行動指針があり、最初のS(セイフティ)を最優先すると研修初日から学んできている。だからこそ、安全への意識が高い。ちなみに、SCSEとは、S=安全性、C=礼儀正しさ、S=ショー、E=効率を意味している。

 

 

園外に出られなかったワケ

 

すべてが順調だったのかといえば、そうではない。たとえば、建物の安全性を確認するため屋外待避に切り替わると、安全確認ができたトイレだけしか利用できなくなり、長時間にわたり混雑した。

 

また、ケータイやワンセグ(テレビ)から、被災地だけでなくTDRの様子が刻々と伝わってくる。それにより、最新の情報を持っているのは、TDRのキャストではなく、ゲストという逆転現象が起こり始めた。

 

安否を心配した家族からの電話やメールを受けたゲストは、帰路を急いだ。だが、園外に出るためにはショッピングアーケードの「ワールドバザール」を通る必要がある。ここが通行禁止になったため、園外に出ることができなくなった。修学旅行生を連れた旅行会社から強いクレームも受けたキャストもいたようだ。

 

「安全が確保できない」という理由で、原則、園外に出られなかったが、実際には「そんなもの、保証されなくていい」と突っぱねて、帰宅したゲストもいる。ゲストをすぐに帰宅させなかったのは、TDRにいる以上は、運営会社のオリエンタルランドが、ゲストの安全を最後まで確保するという考えによるものである。

 

ここからは、想定外の状況で従業員(キャスト)が機転を利かした事例と、TDR再開までのエピソードを紹介する。

 

現場で最大限の努力を

 

3月11日の夕方からは、雨が降り始めた。安全確認のため、建物の外に出されたお客様(ゲスト)に、容赦なく冷たい雨が降る。

 

風雨や寒さをしのぐために、ビニール袋やブルーシート、ダンボール、レインコートが手渡された。キャラクターグッズを販売する店舗にいたキャストは、震災直後から商品のぬいぐるみを無償で提供、これで頭を守るように指示した。

 

ビニール袋やぬいぐるみなどの配布は、本社からの指示ではなく、アルバイトが判断して始めたこと。現場に権限委譲するだけでなく、安全確保を優先させるためなら、自社で販売している商品を使ってもかまわないわけだ。そこを理解し、マニュアルを超えた対応ができるところに、ディズニーのキャスト教育のすごさがある。

 

安全確認が取れた建物が増えてくると、まずは、お年寄りと子どもたちを優先的に案内し、暖がとれるようにした。東京ディズニーシー(TDS)の入園者数が少なかったこともあり、東京ディズニーランドにいた一部は、通常は立ち入りできない「バックステージ」を通って、TDSへ案内とされた。併設するホテルのロビーなどが解放され、多くの人が建物内に入れるようなった。

 

食事や飲み物だが、主要インフラが止まったため、園内で販売されているお菓子がまず配布された。これもアルバイトの判断から始まったこと。それに続き、ポップコーンや飲み物が配られ、深夜には、非常食のひじきご飯やあたたかいスープが提供された。

 

TDRで一夜を越したゲストは約2万人。早朝になり、電車が動き始めると、徐々にゲストも帰宅の途につき始めた。

 

 

壁一面のゲストレター

 

TDRの再開までの35日間、仕事がキャンセルになったキャスト。多くは、被災地の地元、浦安市に貢献したいとボランティア活動に汗を流した。もちろん、1カ月仕事がなかったわけで、契約更新を機に、TDRから去った者も少なくない。それが実に残念だ。

 

4月15日、東京ディズニーランド、1カ月ぶりに再開。キャストは、いつものようにオフィスへ行くと、壁一面にゲストレターが張り出されていた。その多くは震災の一夜を共にしたゲストからのもの。

 

ゲストレターの多くに書かれていたのが、キャストが本分を忘れず、最後までゲスト対応してくれたことへの感謝の言葉。

 

確かに、キャスト自身も被災者。それでも、与えられた役割を演じ続けた。キャストの明るい声がけが、まわりにいるゲストの励みになった。過酷な状況で一夜を過ごすことになっても、その声がけや親切な対応により、印象を感動レベルまでに引き上げた。

 

ゲストレターの中には、米国のディズニー本社からのみならず、関西のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのクルー(従業員)からのメッセージも。あるキャストは、「これだけ多くの人たちが応援してくれるのだと知り、胸にこみ上げてくるものがあった」と言う。

 

 

「すべての基本は人」

 

午前7時55分、予定より5分早く開園。多くのキャストと、背広を着た幹部社員がワールドバザールに並び、ゲストを出迎えた。

 

そこにあったのは、ゲストの笑顔、笑顔、笑顔。

 

ゲストも、キャストも、だれもがこの瞬間を待ち焦がれていた。活気あふれる、いつものTDLが戻ってきた。

 

一方で、震災当日に勤務していたキャストが、一夜を共にしたゲストを見かけ、手を取り合い、涙する場面も。震災があった一夜は特別で、忘れられない時間。それを通して、ゲストもキャストも強くなった。

 

ディズニーキャストのゲスト対応の素晴らしさ。「SCSE」のようなシンプルな行動指針と日々の徹底、年間180回繰り返し行われる避難訓練など、さまざまな要因がある。特に、9割がアルバイトであっても、キャストの判断する余地を残していること、提案を受け入れる柔軟な社風があることが大きいのではないだろうか。

 

ウォルト・ディズニーは、「すべての基本は人にある(It Takes People)」と常々言っていた。その理念は、今もディズニーキャストの心に刻み込まれている。震災の一夜を乗り越えたことで、キャストはウォルトが大切にした血の通ったゲスト対応の意味をより強く感じた。そう、すべての基本は「人」にあり、人としてどう向き合ったかが、今回の対応にきれいに映し出されていた。私も、しっかり心に留めておきたいと思う。

 

日本生産性本部発行「生産性新聞」2011年6月25日号、7月5日号掲載

※ブログ掲載にあたり、一部改変。

理念共感型の教育を体感する講演・研修の依頼は、ブログトップにある依頼方法・スケジュールなどをご確認の上、お声がけいただければ幸いです。


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by ikushun | 2014-04-25 01:58 | 仕事 | Comments(3)

著書『高校生でもプロ意識が生まれる ディズニーランド 3つの教育コンセプト』『本当にあった ホテルの素敵なサービス物語』ほか。連絡先:ikuishun@gmail.com


by ikushun