連勝記録、とまる。
ご存知のように、ワタクシ、自他共に認める晴れ男。
震災以降の3年半、すべての講演が、雨なし。
台風予報もなんのその。
でも、連勝記録は、途切れる日が来る。
福岡、一日中、雨の予報。
会場入りするときは、傘のいらないくらいの霧雨、懇親会場への移動の時は、雨がやんでいた。
ボク自身、傘を持って来なかったし、もちろん持ってないから使わなかったのでオマケしてもいいけど、150回くらい続いた雨なし連勝記録にこだわるのをやめることにした。物事に執着し過ぎてもいけないからね。
というわけで、福岡の6病院が集まり、次期リーダーを育成する「5病院共同研修会」へ。
最初は5病院から始まったのだが、評判を聞きつけて、ひと病院増えたのだという。
研修を手がけるルネッサンス・アイズによるこのセミナー、多彩な講師陣が一年間(計5回)研修する。2年目の今年は、人間学やコーチングなどの学びの中に、ボクのディズニーでの失敗談も入った。テーマは、コミュニケーション。
医療現場にいる人たちは、コミュニケーション上手。ただ、クレームに対して厳しい見方をしていたり、教育の場面でなかなか想いが伝わらないと感じていたり、日々自分に厳しく接している。
コミュニケーション下手、内向的なボク(だから、物書きをしているのですよ)。立て板に水のように流れるように話ができないし、想いがあふれると、話し言葉は支離滅裂、そしてカミカミになる。
でも、あるとき、自分にオーケーを出したんです。これが自分で、そのままでいいのだと。
成長すること、努力することをやめたわけではありません。自分の能力と、他人とをくらべないようにして、自分の言葉で語るようにしたのです。内向的で、時にシニカルで、常にカミカミで。
すると、おもしろいことに、伝わるようになるんですね。伝わるというより、響くという表現が近いかもしれない。人が響く言葉をかけられるようになった。
そんな風に心のあり方と、聞くことを深めませんかとご提案する。
あっという間に、濃い3時間が過ぎた。
参加者も同じように感じていただけたのではないか。
懇親会場へ行くとき、エレベーターで宿屋大学の近藤寛和さんとバッタリ! ホテルを語らせたら、この人の右に出る人はいないと、尊敬している。
なかなかタイミングがあわず、2年近くお会いしていなかったのだけど、お互い、年に2、3回しか行かない福岡で、同じホテルに泊まっていて、エレベーターに乗り合わせるとは!
天は、おもしろいことを用意しておいてくれるものだ。
福岡は、民医連の新入職員研修会のように、いくつかの病院が集まっての研修会が多い。ライバルではなく、仲良し。これが、これからの病院のスタイルかもしれない。
所属病院を越えて、交換留学のように職員が行き来する日がくるかもしれない。そんなことを思った。
また、ゆっくり話をお聞かせくださいね。
どうぞ、「看護師、大好き!」と、笑顔で言えるように、自分らしく。