支配からの卒業。
故尾崎豊はうまい表現を考えたもので。支配されていたわけではないのだが、きょうは教えていた高校の卒業式。
教え子はもういない。お世話になった先生たちも巣立つ。
高校に支配されることが嫌で、高校を辞めたボク。
その、嫌だった高校の教壇に立っていた日々。悩みも多かったけど、それ以上に楽しいことがたくさんあった。
教えるということは、誰よりも先に自分が教わることなのだときづかされたある日。教育の深さを知る。
「あなたが教えられる技術とはなんですか」と、ドトールコーヒーの鳥羽創業社長(当時)に問われて即答できない自分がいた。
技術なんてない。経験したこと、生きざまを伝えることしかできない。今なら、そう答える。
この晴れわたる日に卒業おめでとう。人生は続いていく。そのなかで、節目は大切だ。